10月からTBS系「火曜ドラマ」枠で放送中の『じゃあ、あんたが作ってみろよ』。
主演は夏帆さんと竹内涼真さんということで話題になっていますが、
この作品、原作マンガがとにかく深くて心に刺さるんです。
今回は、谷口菜津子さんによる原作マンガ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』をちょいネタバレありでレビューします!
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』はどんな作品?

| 作者 | 谷口菜津子 |
|---|---|
| 出版社 | ぶんか社 |
| ジャンル | 再生ロマンスコメディ |
| 発表期間 | 2023年4月28日 |
| 巻数 | 既刊3巻(2025年4月現在) |
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』は、絵に描いたような昭和気質の主人公・勝男が、
家事やパートナーシップを通して少しずつ“古い価値観”をアップデートしていく物語です。
絵柄はふんわり優しく、ゆるっとした線で描かれていて、
重くなりがちなテーマもすっと心に入ってきます。
リアルな男女のすれ違いを、思わずクスッと笑えるテンポで描く――
まさに「共感しながら読めるジェンダー漫画」の決定版です。
2025年10月からは、TBS系の火曜ドラマ枠で実写化もされ話題に。
主演は夏帆さんと竹内涼真さん。
原作マンガを読んでからドラマを見ると、登場人物の心の変化がより深く理解できる作品です。
あらすじ(ネタバレなし)

大学生時代から付き合っていた海老原勝男と山岸鮎美。
交際6年目、そろそろ結婚を意識する頃。
同棲生活にも慣れてきたある日、勝男がプロポーズをすると、
鮎美はまさかの「別れよう」と切り出します。
原因は、勝男の中に染みついた“古い価値観”——
「料理は女が作って当たり前」「男が料理なんて」そんな言葉。
別れをきっかけに勝男は、自分の中の“当たり前”と向き合いながら、
少しずつ料理を始め、少しずつ価値観を変えていきます。
感想(ネタバレあり軽め)

最初は正直、勝男の亭主関白っぷりに「は?」と思いました(笑)。
でも読み進めるうちに、
「彼がそうなった背景」にちゃんと理由があることが見えてくるんです。
勝男の両親もまさに“昭和的な家庭”で、
「母が台所、父は新聞」みたいな日常が当たり前。
そんな中で育てば、“男はこう、女はこう”という価値観が
無意識のうちに染みつくのも無理はないのかもしれません。
そして、鮎美と別れたあと、
勝男が料理に挑戦しながら変わっていく姿が本当に胸を打ちます。
最初は焦がしたり、味が決まらなかったり。
でも“作る”という行為を通して、人の思いやりに気づいていく。
関わる同僚や周囲の人たちとの関係の中で、
勝男が少しずつ成長していく姿に、
読んでいるこちらも「がんばれ!」と応援したくなります。
鮎美というキャラクターについて
この物語のもう一人の主軸、鮎美もとても印象的です。
彼女は“理想の結婚”を夢見て努力してきたけれど、
気づけば「自分らしさ」を見失っていた人。
勝男と別れたあと、友人の渚と出会うことで、
初めて自分自身の生き方や価値観と向き合うようになります。
鮎美もまた、「女とはこうあるべき」という
無意識の枠から抜け出せずに苦しんでいたんですよね。
“家庭に入って夫を支えるのが幸せ”と信じていたけれど、
それが本当に自分の望む生き方だったのか——。
男女平等が進んだ今でも、
「女性はこうあるべき」と自分自身にプレッシャーをかけてしまう人は多い。
私自身も「わかるなあ…」と感じながら読んでいました。
そのリアルさがこの作品の大きな魅力だと思います。
印象的な表紙

1巻と2巻の表紙も、物語を象徴していてとても面白いです。
1巻の表紙は勝男。
鮎美の作った料理を前に「美味しいよ。でも、1品酸っぱいおかずが欲しかったかな?」
——この何気ない一言に、思わず「いや、自分で作れ!」とツッコミたくなりますね(笑)。
でも同時に、家庭の中でよくある“無意識のモヤモヤ”が凝縮されていてリアル。
2巻は鮎美が表紙。
勝男に「お茶」「おかわり」と言われながら
「はーい♡(愛される女の子はいつでも笑顔でいなきゃ)」と応える姿。
この“女らしさを演じてしまう鮎美”の表情がとても印象的です。
男女どちらの側にもある“こうあるべき”という縛りを、
視覚的に伝えているようで、とても象徴的だと感じました。
筆者の感想|「男女平等」と言われても残る“思い込み”とは?
読んでいて感じたのは、勝男だけでなく鮎美も「女性はこうあるべき」という考え方に縛られていたということ。
“男女平等”が進んでいるように見えても、どこかでまだ昔ながらの価値観が残っているんだなと感じました。
初めは勝男の言動には「え?」と思う場面も多いけれど、
育った環境や家族の影響でそうなったことが丁寧に描かれていて、
ただの「モラハラ彼氏もの」では終わらないのがこの作品の魅力です。
鮎美もまた、「愛される女性」でいようと頑張りすぎて、
自分らしさを見失っていた――その気づきがとてもリアルでした。
男女どちらにも共通する“思い込み”や“無意識の癖”に気づかされる、
優しくも考えさせられるマンガです。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」はどこで読める?

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』は、電子書籍サイトでも配信中です。
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まとめ
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』は、
「家事」「恋愛」「結婚」といった日常のテーマの中にある“無意識の思い込み”を、
やさしく、でもしっかりと描いた作品です。
勝男も鮎美も、それぞれが「こうあるべき」にとらわれながら、
少しずつ自分と向き合い、変わっていく姿がとても印象的でした。
読んでいるうちに、「自分の中にもあるかも」と気づかされることがきっとあるはず。
重いテーマなのに、読後はどこか温かい気持ちになれる――そんなマンガです。
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ぜひ、「じゃあ、あんたが作ってみろよ」を読んでみてくださいね♪



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